僕一応ボーカリストなんですけどね、新しい曲の練習とか単純に声を思い切り出したい時は川に行くんです。河川敷です。いつも行くとこは周りになーんにも無いので気兼ねなく唄えるのです。夜な夜な車のバックシートで練習してます。こないだは雷が凄かったんで30分で逃げ帰ってきました。いつぞやなんぞ途中から土砂降りになってるのに気付かずいて、「さあ、帰るかあ」なんて車のライトを点けたら辺りが水に浸かってデッケー川の中にいるような状態になってたりして。いやあ、さすがにあん時は怖かったなあ。
でね、他のボーカリストのみなさんも同じことで苦労してると思うんです。やっぱり近所迷惑とかありますからね、自宅にスタジオがあるならいざ知らず、普通の民家で思い切り声を張り上げるなんて中々できないですよね。僕は今でこそ車もあるし、田舎なんでどこにでも練習場所があるのでいいですが、以前市川に住んでた頃は苦労しました。なんせアパート暮らしだったもので、中々思い切り唄えない。これボーカリストにとっては致命的です。で、悩んだ挙句にボーカル用のブースを買ったんです。値段は確か40数万・・・ 安くないですが無茶しました。ビンボーだったので3年ローンで。それでもロー○ンドやヤ○ハのに比べたら随分安かったんですね。確か越谷の町工場みたいなトコが造っててね。
狭いウチにサウナみてーなでっかいのがあるんすからね、そりゃ不便ですよ。「床抜けるんじゃねーか」なんて。で、工場の方が組み立てに来たんですが、曰く「特殊な工法で組んであるので、分解及び組み立ては当社スタッフにしかできません」と。なんせ引越しの際には連絡くれと。分解と組立てはやってやる、有料で。と。
数年後、僕は富山県に戻ることを決意したんですが、引越しにあたって一番の心配はやはりそのブースでした。やっぱ財産ですから。何が何でも持って帰らねばイカンと電話したら、その会社無くなってました。結局産廃業者に壊してもらいました。5万で。
余談ですが、我が愚弟は自力で作成したブースを持っていました。防音のため機密性をできる限り高めたら、中で窒息しかけたそうです。皆さん、通気孔だけは何が何でも確保してください。