一家揃って食卓を囲む。ということが、我が家では絶えて久しい。思えば中学生辺りから一人で晩飯食ってたような気がするなあ。いや、今でも月一くらいの割合で、時間のたまたま合う日には皆でメシ食うけれどね。皆つっても3人なんだけど。これがなんとも気詰まりな感じなの。弾まねーもの会話が。1人の方がむしろ弾んでるくらいで。ええ。
だから1人の方に慣れちゃっててね、手前勝手に腹が減ったら食うもので、人様並みの作法で食物を摂取してないなあ。とね、はたと思ったわけなんす。だって自分の箸の持ち方が変だって気付いたの27の時なんだもの。今現在は矯正しましたけどね。
というわけでまずウチ茶碗殆ど使わないの。お袋が総菜屋なもので、いわゆるフードパックというものに各種お惣菜(前日の売れ残り)が詰められてて、そいつが冷蔵・冷凍庫に入ってるわけさ。そいつを随意に取り出してはチンして食すわけです。そんなんだから、本当に下品な話なんだけれど、無茶苦茶急いでたりする時には流し台の前で立ったまま食うこともあるんです。非常にお行儀が悪いですわねェ。うん。
で、本日の夕餉ももちろんオイラ1人。誰も見てないから風呂で食おうが転がって食おうが自由ですわ、そんなことしないけど。そんなことしない代わりに目の前に鏡置いて食ってみた。自分がメシ食ってる顔ってそんなに見る機会ないでしょ? いやいやいや・・・
なんとも浅ましい顔でメシをほおばってました。一体いつ頃からこんなに珍妙な顔で食事をするようになったのでしょうかねえ? これが一般家庭ならば「これっ! そんなに変な顔してメシを食うでない!」などと注意されるわけですが、我が家に限ってはそんなことがついぞ無かったわけなんです。一家団欒ってさ、案外大事。