僕はこれまで誰かに「頼む!」と頭を下げた事がない。自慢ではないよ。馬鹿なんだな。大馬鹿。
狭い世界で起伏の少ない人生を生きてる分にはさ、そんなに本気で頭下げる機会なんてないと思うんだな。ちょっと頼み辛いことを人に頼むって状況ね。で、これまで割りとそういう生き方をしてきた僕に言わせると、ちょっとしたことでも誰かに頭を下げるのって難しいんだ。それはつまり、誰かに頭を下げられた事がないからなんだろうね。経験がないからできないの。で、結局やせ我慢しちゃう。馬鹿だねえ。頼む相手がいないってことはさ、つまるところ心を開ける人がいないってことだものね。馬鹿だねえ。
そんな僕ですがここ最近、否応なく人に何かをお願いする状況が増えてきた。で、勇気を出していざお願いすると、快く、というか呆気ないほど即答で「はい分かった! 任しとけ!」と言ってくれる人がいたりするんです。いちいち書きゃしませんが簡単な事ではないのです。相当メンドくさい事だったりするのです。それを渋い顔一つせず「ん? いいよ」ってそりゃ涙が出るほど嬉しいですよ。そういう温かい人たちに実は恵まれてるのに、気付かないでいた僕はね、馬鹿者だなあってつくづく思うんだなあ。
「ありがとう」を漢字で表記すると「有難う」だと、こないだ電話で鼻毛の森社長の橋詰さんが言ってました。有ることが難しいのが「有難う」なんだと。
で、僕らが普段口にするのは2種類あると思うんだ。「ありがとう」と「有難う」ね。何気ない時に口をついて出るのは「ありがとう」
そんで本当に感謝! って時に出るのが「有難う」いや僕の勝手な基準ですけどね。
とにかく、色んな人たち、皆さん有難う。僕絶対忘れませんから。本当、有難うね。