senochi2005-09-23

夕方5時入り。とりあえず会場前で車を停車したら挨拶に来てくれ。と指示されていた我々。だが正午過ぎに到着してしまったので、とりあえず一般の駐車場に入る。時間があるので偵察がてらブラブラしてみることにした。寝てない身体に燦々と輝く陽光が突き刺さる。遠方のライブで体調を万全に整えておくことのなんと難しいことか。しかしながら一歩会場に足を踏み入れると一気にテンションが上がった。ぬう・・・! なんて興味をそそるアトラクションの数々なんだ。
一通り見て周りとりあえず昼食。オムライスを食す。
再び、2005年日本国際博覧会ささしまサテライト会場『デ・ラ・ファンタジア』会場内を見て周る。恐竜博2005だの手塚治虫プラネタリウムだの、とにかく無性に入ってみたくなる。その他『南極の極寒の世界を体験』するアトラクションや、『3Dホーンテッドハウス』なんてお子も大層喜ぶが、精神年齢の低さでは引けを取らない我々も大喜びなのだ。
逡巡した末『3Dホーンテッドハウス』に入ってみることにする。なぜこれにしたかといえばリーズナブルで面白そうだったからだ。南極の云々〜。なんて、よくよく見ればアレただの冷凍コンテナじゃね? であり、しかもさっきから人ぜんぜんいなくね? であり、手塚治虫や恐竜博は「あー、高いから止めようよ」だったからである。
さて『3Dホーンテッドハウス』の前に設置されたチケット販売機にコインを投入せんとする我々の目に、こんな文面たちが飛び込んできた。曰く「このアトラクションは、5分間程度お客様御自身で館内を歩いていただくものです。ご了承ください」だの「一度御入場
された方のチケットの払い戻しはお断りします」だのと、いささか不穏である。しかしながらそこは「ま、いいや」の我々SP−D。何の躊躇いもなくチケットを入手。会場の入り口にいるお兄さんからメガネっぽい物体を受け取る。昔、○研の付録に付いてきたようなアレである。3人そろって3Dメガネを装着。少々間が抜けている。
一歩足を踏み入れた我々を、さっそくおどろおどろしいガイコツやら巨大な毒グモやらが迎えてくれた。おおスゲエ! なんてリアルなんだ。まるでそこに本当にいるようじゃないか! 恐る恐る手を伸ばしてみる。
・・・本当にただの人形でやんの。しかも全部。なんだこれ?
どうやら人形たちに塗られた蛍光塗料が浮いて見えるから3Dらしい。以前東京でよく遊びに行ったアイマックスシアターみたいのを想像してた俺は若干萎える。しかしどういうことか直立していられなくなる壁のグルグル回るトンネルに行き着いて大ハシャギした。
出口のとこで、何故か俺だけ脚に圧縮空気を吹き付けられ腰を抜かす。相方が大笑いした。ムカッ!
その後、異国のおじさんの店で土産物を物色したりしているとあっと言う間に時間が過ぎた。イカイカン。我々はライブに来たのである。

今回は、このデ・ラ・ファンタジアの中にある『DING DONG DANG』にて、毎週水曜日に行われている「D.N.Aミュージックライブ 〜この大地に僕らは唄う〜」というイベントへの参加である。
場内へ入りまずは店長さんに挨拶。その後このイベントの発起人で、自身がミュージシャンでもある大島圭太さんに紹介された。大変気さくな人だ。初対面で好印象を抱く。
さすがに平日のまだ早い時間とあって、会場内は閑散としていたが、呼び込みライブと称して最初に2曲ほど唄った大島圭太さんのテンションに引きずられるようにしてぱらぱらと人が入ってきた。プロ根性。スゴイ。
我々SP−Dの出番がきた。この日もいつもと同じ構成。会場内はまだまばらだが、広いステージの上にいると気分がいい。知らない土地の知らないお客さんが、俺たちの曲に耳を傾けてくれている。まだ外が明るいので、ステージ上からでもそれがよく見えた。音楽は一生止められないとあらためて思う。
最後の曲前に、いつものように「相方は15年前からサインの練習してました」「あなたのCDに書かせてやってくれませんか」などとやるとウケた。嬉しい。

ライブでツアーに出るたび、その土地その土地のミュージシャンの体質というか、気質というものがあるなあと強く実感する。この日の出演者の皆さんは本当に親しみやすい人たちばかりだった。また行ければいいと思う。いい唄といい人間たち。この日のライブも忘れがたい。会場を出た我々を、ライトアップされた園内が迎えてくれた。